Colt:M1951 Navy 2nd Rivolving Carbine Craft Apple Works
 

 コルト社が工場で生産したパーカッション式のシングルアクション・リボルバーM1851の銃身は、7.5インチの長さのものしかなかったそうであるが、実際にはカスタムとして銃身を短く切り詰めたタイプが存在するそうである。
 現在、M1851のモデルガンは、クラフト・アップル・ワークスでしか生産されていないが、実銃同様に銃身の長さが違うモデルなどのバリエーションを何種類か発売していて、この文章を書いている時点では流通 しているモデルはスタンダードの他には銃身が4インチのものしかないが、以前は他の長さのモデルもあったという。

 写真の M1951 Navy 2nd Rivolving Carbine は、銃身が12インチで、カービン銃のような木製のストックを付けたクラフト・アップル・ワークスのモデルガンであるが、実際にはこの様なタイプの銃は存在しないそうである。現在では入手は難しく、ネットでいろいろなお店をチェックして手に入れたものである。

後方からみると、長い銃身がスッキリとしていて、洗練された感じがする。シリンダーの前にあるバレルウェッジという部分を引き抜く事でバレルがフレームから外れる。


 アメリカの西部開拓時代の銃のカスタムという事になると、まず誰もが思い浮かべる(?)のが、やはりコルト社のシングル・アクション・アーミー (SAA) の銃身を特注で12インチに長くした(オリジナルのキャバルリーは7.5インチ)バントライン・スペシャルである。
 これは、ネッド・バントライン (1823-1886) というという小説家(劇作家)が、1877年に個人的にコルト社に特注で5丁(7丁って説も…)製作させ、西部開拓の時代に伝説的な人物に贈呈したというモデルで、この銃を贈られた代表は、何と言ってもOK牧場の決闘で有名な保安官ワイアット・アープ (1848-1929) であろう。そしてやはり保安官であるバット・マスターソン (1856-1921) にも贈呈されたという。

 クラフト・アップル・ワークスでは、以前実際には存在しない M1951 Navy のバントライン・スペシャル(銃身12インチと16インチのモデル)を発売した事があるそうで、この Rivolving Carbine にも16インチタイプが存在するそうなのであるが、どれも入手は難しい。でも M1951 Navy のページでも紹介した様に、この銃は銃身を抜いてシリンダーを外す事が可能なので、M1951 Navy に Rivolving Carbine の銃身を取り付ければ・・・、12インチのバントライン・スペシャルの完成である。

 ストックにスタンダードの銃身を取り付ける事も簡単だが、あまりバランスが良くないかな。

 モデルガンに目覚めたのは、演奏会で銃を使う機会があったからだと最初に書いたが、もしも演奏会等で長めの銃を使うのであれば、発火が比較的確実で、薬莢が外に飛びださないという点では、これがベストであると思っている。ただ、発火させてしまうのはちょっと勿体ない気がする。
 もう一つ気になる事がある。
 この Rivolving Carbine であるが、実際に構えてみると、ライフルやショットガンを構える様に左手を銃身の下に当てたくなってしまう。でも、それだと発火させた時に左手を火傷するかもしれない。

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