よく人から「何のお酒が一番好きですか?」と聞かれる。
そうした時に私「何でも飲むけど日本酒が一番好きです」と答えている。
この言葉に嘘はないのだけれど、じゃあ何が何でも日本酒かっていうと、そうではない。
その場の雰囲気や、食事の内容などで何を飲むのかを決める事の方が多いのだ。
要するにアルコールなら何でも好きなオジサンなのだが、人からまるでアル中の様に思われるのも少々困るので、そんな風に答える事になってしまう。
で、日本酒についてだが、基本的には大好きである。
でも、よく会合の後の懇親会等で宴会場で出される熱燗の日本酒は大嫌いである。今から二十数年前は結構好き嫌いなく飲んでいたのだが、美味い日本酒を飲めば飲む程、宴会場の日本酒が飲めなくなってきた。
私は、普段は日本酒は常温で飲んでいる。
これは日本酒を飲み始めた大学生時代からずっと同じである。
大学生時代は、下宿で一升瓶からコップに日本酒を注ぎながら飲んでいた。実を言うと今でも自宅では一升瓶からグラスに注いで飲んでいる。
大学生の頃は、燗をつけるなどという手間は面倒だったし、いちいちお銚子に注ぎ変えるなどという事は、考えもしなかった。
今、私が自宅に買ってくる日本酒は、基本的には美味しい純米酒なので、燗をつける必要性は感じられないし、学生時代と違って焼き物の洒落たコップを使って飲んでいるので、お銚子も使わない。
そもそも、我が家にお銚子があるのかどうか定かではない。
四合ビンなどの大吟醸の純米酒等は、冷蔵庫に入れて保存してあり、ガラス製のお猪口でチビリチビリと飲むことも時々はある。
どちらにしても、常時1〜2本の純米酒(酒屋で見て美味しそうなもの)が手元にあり、夕食時におかずをつまみながら飲む日本酒は最高である。
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