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December 2004, No.5
 今月は、1・2・3日とほとんど遊びに学校へ行ったあと、待ちに待ったsummer holidayに入りました。
 休みに入って初めの一週間は、とてもまったりと、のんびりと過ごしました。ほとんど毎日のように、夕食やクリスマスの買い物の手伝いに、ホストグランドマザーと一緒に行ったり、クリスマスカードを沢山の友達や家族に書くのに追われたりして、あっという間に過ぎていきました。
 そんな一週間を過ごした後は、毎日本当に楽しい忙しい日々を送りました。近くに住んでいる他の交換留学生の家に泊まって、寝ないで映画を見通 したり、友達やホストシスターと買い物に行ったり、ホストブラザーと海に行ったり、ロータリー主催のジャズコンサートへ行ったり、オペラに行ったり、パーティーに行ったり、何軒かのロータリーの人の家に3,4日泊まりに行ったり、日本食(お好み焼きとカレーライス)を作ってあげたり…と、本当に充実していました。

 ここでのロータリーの人たちは、本当にみんな親切で、やさしく、私を色々なところに連れて行ってくれます。ホストファミリーに限らず、全てのロータリアンが、なんらかの形で私との交流の場を積極的に作ってくれて、本当にうれしく感じます。
 今月は、2回も日本食のレストランへいずれもロータリーの人が私を連れて行ってくれました。1回目のレストランはとても本当の日本食に近い料理で、私は天ぷらを頼んだのですが、すごく美味しかったです。2回目に行った別 のレストランでは…なんと、中国人シェフが、「東京鉄板焼き」と題して、卵焼きやお茶碗を客に向かって投げている…という光景を目にしました。その行為は全て、あくまで、お客さんへの楽しいサービスというのは理解できました。ただ、私は、沢山のオーストラリア人の日本人に対するイメージへの誤解を招くこと、もっと本当の日本を知ってもらいたいという気持ちでいっぱいになりました。正直とても落ち込みました。
 
1回目に行った店も含めて、日本食やといっても経営者には一人も日本人がいないというのが、こっちではほとんどです。沢山のオーストラリア人が本当の今の日本を知りません。こんなこと日本人はしないのに…というものは料理に限らずあちこちで目にします。そしていつも、そんな光景を目にする度に、いてもたってもいられない気持ちになります。その思いをもっと正確になるべく沢山の人に伝えたいのですが、私にはそれができるようになるまでには、英語の問題で、もう少し時間がかかります。
 私はこっちへ来てから、本当に日本が好きだということに気がつきました。日本にいた時以上に日本のことを感じられるということは、私にとってとても大きな成長なんじゃないかなぁと思います。だから、もっと、今度は日本という国の素晴らしさ、本当の文化というものを伝える、ということを次のステップとして、頑張ろうと思いました。
 と、同時に、これがオーストラリアという国なんだと、いろいろなものに対して、冷静に吸収できるようにもなりました。日本と同じくらい、私はこの国が大好きです。

 また、今月23日には、ホストファザーの会社の大きなブレイクパーティーが、今のホストの家でありました。40人近くの人がこの家に集まり、夜遅くまで、ご飯を食べたり、人との会話を楽しんでいました。もちろん、私もとても楽しめました。私にとって、このような人が集まる場は、まさに、私の英語の上達のためにも、私を知ってもらうためにも、とてもいい訓練、いわば絶好のチャンスといえます。
 私は、特に韓国からきたという女の人ととても興味深いいい会話をすることができました。アジアから来たという共通 点だけで、いろんな気持ちが近いということを知りました。
 私は、その人と話す前まで、正直韓国人に対してあまり好感をもっていませんでした。というのも、日本にいる時に私はテレビでよく、特にスポーツの応援をする時など、日本に対して必要以上に反感意識を抱いてる韓国人の姿を目にしていたからでした。しかし、そういったものはあくまで一つのメディアを通 してでしかないんだということがわかったし、その人から、私は日本人を嫌いではないし、きっと一部の日本人が、韓国人のことをあまりよく思ってないように、一部の韓国人が日本人に対して反感心を持っているんだと思うということを言われて、言葉では説明しずらいけれど、鳥肌が立つのを感じました。日本に帰ってすぐにでも、みんなに教えてあげたいという気持ちでいっぱいになりました。
 そして、25日は、初の夏のクリスマスを体験しました。私はこの日が一番の忙しい日でした。クリスマスツリーの下に、家族全員が前日までにそれぞれに、用意したプレゼントを一斉に開けることから始まりました。私は、前にホストマザーが買ってくれたドレスとくつを含めて、本当に沢山の嬉しいプレゼントをもらいました。ホストファザーは自分のお母さん(ホストグランドマザー)に日本料理の本をあげている光景は、中でも一番嬉しいものでした。手伝ってね、と頼まれる前から、私は手伝う気満々でした(笑)そのあとは17人という、知り合いも招いて、みんなでランチを楽しみました。そこには、日本人である私、イタリア人、中国人、アルゼンチンの人、そしてオーストラリアととてもインターナショナルなパーティーでした。そしてその後は、Colleen(ロータリーの人)の家族のパーティーに行き、20人ほどの大家族との夕食をいただきました。前のパーティーは私しか子供がいなかったのに対して、後で行ったパーティーは子供も沢山いて、歌ったり、ビリヤードをしたり、とてもにぎやかな楽しいパーティーを体験できました。どこの家族もみんな本当に仲がよくて、見ていてとても幸せになりました。2つ目の家では、ほとんどの人が私と会うのが2、3回なのにも関わらず、本当にみんなが私を快く迎え入れてくれて、とても嬉しかったです。お腹がいっぱいという度を越えたくらい食べたけれど(笑)、すごくいいクリスマスを過ごせました。
 今月の27日から1月3日までは、ホストファミリーと遠くの田舎へ泊まりに行きます。すごく楽しみです。あと残り1ヶ月の休みを、まだまだ、あとで後悔のないように、満喫したいと思います!!

Rieko Fukazawa(深澤利依子)


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