深澤利依子さんの留学報告2004年11月

November 2004, No.4
今月は、すごく楽しかったです。色々な事があって、あっという間のひと月でした。　まず今月14日に、２件目のホストに移動しました。正直な気持ち、次のホストに移動するというのは、悲しいような嫌なような気持ちが半分、嬉しいような楽しみなような気持ちが半分でドキドキでした。でもやっぱり、いざ、今まで３ヶ月間一緒にいたホストと別れるとなると、すごく悲しくなってしまい、みんなと抱き合った時には泣いてしまいました。　途中からホストマザーのお母さんがインドから来ていて、一緒に２ヶ月くらい過ごしたのですが、そのお母さんまでもが泣いてくれていて、何度も「インドにおいでね」って言ってくれたのが本当に嬉しかったです。　みんな私にとても良くしてくれたのですが、特にホストファザーにはすごく可愛がってもらって、今でも時々メールや電話をしたり、会った時には「りえこがいなくて、みんなすごく寂しいよ。いつ戻ってくるの？」などと言ってもらったりしています。とは言っても、今のホストもとっても良い人たちで、すごく良い生活をさせてもらっています。

家族構成は、ホストファザーとそのお母さんで、子供は息子が２人と娘が１人で、一緒には住んでいないのですが、しょっちゅうおばあちゃんに会いに訪れるので、よく会います。それから、ホストファザーの彼女と言ったらいいか、女の人も毎日のように来るので、今はその人が、言わば私のホストマザーです。ホストグランドマザー（？）の人と一緒に過ごすのがほとんどなわけですが、本当にとても可愛いくて、優しい、とても84歳とは思えないほどしっかりしている人で、大好きです。　新しいホストファミリーとは、もうオペラを見に行ったり、買い物に行ったりしました。　それから、ホストマザーの人が、かつて学校の校長先生で、いろんな国の子供たちに、英語を教えていたということで、今はその人に、英語の発音を教えてもらったりしています。

学校では、だんだん友達と会話も出来るようになってきたので、大分自分から友達に声も掛けられるようになったと思います。授業を理解するのは、まだまだ果てしなく先のことのような気はしますが、簡単なワークや、友達とコミュニケーションをすることを目的とした授業は、周りの友達が解り安く説明してくれて、少し参加しています。　また、日本語の授業では、私から周りの友達を、積極的に助けようと努力しています。　日本語を勉強している人たちは、時々私に日本語で話しかけてくれるので、すごく話しやすいです。休み時間に『アルプス１万尺』を教えてあげたら、すごくみんな喜んでくれて、嬉しかったです。週末には、日本語を勉強している違うクラスの子たちと水族館に行ったり、日本食屋さんに行って、うなぎを食べたり、日本の機種よりは古いけど、プリクラを撮ったりしました。日本に興味がある人たちで、日本の歌手なども知っていて驚きました。とてもいい時間をすごせました。


２日には、友達とムービーマラソンという、午前12時から６時まで、映画を３本ぶっ通して観るというイベントに参加してから、すぐに、メルボルンカップという、とても有名な大きな競馬を見に行きました。そこには、みんなおしゃれをして行き、女の人は、とても綺麗な帽子をかぶるというしきたりがあるそうで、私は、日本人の友達と浴衣を着て行きました。会う人会う人に、浴衣を褒められ、沢山の人から写真を撮ろうと声をかけられました。いろんな人と触れ合えて、すごく楽しかったです。

26日～28日は、ロータリーのキャンプに行ってきました。アウトバウンドの人たちのための最後のものでした。アボリジニーの人が来て講和を聞いたり、海に行って泳いだり、夜にはロータリーの人たちが劇をやったり、それぞれ出し物をしたり、みんなでゲームをやったりしました。他の交換学生の子たちから、英語が上手くなったねえと褒められたのは嬉しかったけど、そのとき知ったことは、みんな英語を、自分の国で２年位しか勉強してないのに、ここで完璧な発音で、何不自由なく話せるということです。私なんて４年以上も勉強しているのになんで？　っていう気持ちでいっぱいになりましたが、やっぱりそれだけ、日本語っていうのは特殊な言葉なんだなあと思いました。　それから、30日には、学校で、全校生徒の前で私を紹介したいということで、また浴衣を着てステージに立ちました。日本語を勉強している生徒たちが、私の紹介をしてくれて、私はほんの数秒、話しただけでした。もう少しして、ちゃんと英語が話せるようになったら、今度は全部一人でスピーチ出来たらいいと、強く思いました。　来月からは長い夏休みに入ります。細々した予定が沢山あったり、家族が訪れるということで、すごく楽しみです!!
Rieko Fukazawa（深澤利依子）

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