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August 2004, No.1
 8月10日オーストラリアに着いてから、今日でもう3週間になります。毎日色んな事があり、アッという間でした。
 私がオーストラリアに着いた週は、風邪をひいてしまって2日間寝込んでしまったので、カウンセラーの方のお宅に泊まりました。カウンセラーのご夫婦は2人とも本当に良い人達で、私にとても優しくしてくれたので、来たばかりでしたが、不安になることは何一つありませんでした。

 最初のホストファミリーのお宅には14日の夕食からお世話になっています。
 ホストファミリーはお父さん、お母さんと妹が2人。あと犬と猫がいます。皆すごく良くしてくれて、私に対しても家族の一員同様に接してくれるし、家族同様に思ってくれているのがわかります。
 ホストファミリーはインド系なので、家の中で生活していると、自分が今本当にオーストラリアにいることを疑ってしまうくらいです。しかし、インドの料理を食べられるし、インドの文化にも触れることができるという、まさに一石二鳥の貴重な体験をさせてもらっています。28日にはインド料理のレストランに連れて行ってもらったのですが、その時にはインドのドレスまで着させてもらって、すごく楽しい貴重な経験となりました。
 ロータリーの大規模な始めてのオリエンテーションは22日にありました。
 交換留学生は十数人いて、アメリカやブラジル、ヨーロッパ等、英語圏外の国の学生も多かったですが、英語が上手く話せないのは私だけで、なかなかみんなの輪に入ることが出来ずに、すごく落ち込みました。
 スピーチはなかったですが、一人ずつ簡単な自己紹介をした後、何人かのグループに分かれて、オーストラリアの印象や、自分の国との大きな違いなどについて意見交換をしました。私もその場にいましたが、「3ヶ月もすれば話せるようになるから。」などとロータリーの人に慰められ、ただ聞いているだけという形でした。
 みんなの会話がわかって「私もそう思った!」と発言したい事が何度もありましたが、言葉にならなくて、すごく悔しい思いをしました。その後のバーベキューでも、やまりみんなの会話についていくことはできませんでした。

 29日にはロータリーの企画で、交換留学生達とメルボルン郊外のヒールズヴィル自然動物公園(Healesville Sanctuary)へ行き、カンガルーやコアラといったオーストラリア特有の動物達を見てきました。
 動物はみんな可愛かったし、初めて見るのものも沢山あって感動したけど、みんなと一緒に歩いているつもりでも、説明は理解はできないし会話もできないので、いつのまにかみんなとはぐれちゃって、迷子になったりもしました。
 今は早く英語を話せるようになりたいと焦るばかりで、逆にそれが空回りしているのかとも思います。留学生の中にも、私の事を気使ってくれて簡単な日本語で話しかけて、コミュニケーションをとってくれる人もいます。今度はちゃんとそういう人とも積極的に話す努力をしようと思います。
 こちらでは、毎日のように色んな人が楽しい場所に連れて行ってくれるので、ここではとても書ききれませんが、中でもフットボールの試合を見に行けたのはとてもおもしろかったです。
 フットボールは冬のスポーツなので、もうすぐシーズンが終わってしまうのがちょっと残念です。そこで初めてミートパイを食べたけど、とても美味しかったです。ミートパイといえば、最初はこちらのお菓子が甘すぎると思っていたけど、すぐに慣れてしまって、今は本当に美味しいと感じてしまっているのが心配です。留学すると太る訳がわかりました(笑)
 学校での生活は、時間割りやルールなど、全てが日本と大きく違います。
 ランチタイムが2回もあるし、いつでもみんなお菓子を食べているから、本当に、太るのは当然だと思います。
 先週まで私は、本当は10年生だけど、先生の都合で11年生にいました。みんなすごく優しいし、何より11年生の授業は色々な分野があり、それぞれが全く違う科目を取っているので、「今日は○○と、クッキングにいってから、△△と写 真の現像しに行けば」とか「イタリア語とフランス語どっちに行きたい?」とか、毎日がそんな感じで、本当に楽しい2週間を過ごしました。
 主に私の世話をしてくれたのはケリーで、去年日本に1年間留学していたので、解らない時だけ日本語で話してもらいました。ケリーは自分の留学の経験から、私のためを思ってその都度適切な行動をとってくれ、すごく感謝しています。
 そして、昨日から10年生に戻った(?)のですが、先週までの生活とはまた違って、楽しいけど、これが留学なんだっていう厳しい現実とも向かいあっている感じです。
 11年生のクラスには、多少日本語が話せるという子が沢山いたけど、今のクラスには知り合いも知っている人も、日本語が話せる人もいません。しかし、来年の1月からロータリーの交換留学生として、デンマークに派遣させるカーラ(10年生)と、事前にメールでやりとりをしていたので、休み時間はカーラやカーラの友達と一緒に過ごしているので、ランチが一人になることもないし、寂しい思いはしていません。
 でも、いつまでもカーラにばかり頼ってはいられないので、自分から新しい友達をつくろうと今頑張っているところです。
 こちらに来てから、フランスから来た交換留学生を通 じて、やはり日本から留学生として来ている女の子とも知り合ったし、ロータリーのメンバーを通 じて色々な人達と知り合うことができて、週末にはその人たちと会う予定でいっぱいです。
 今は本当に毎日色々な初体験の出来事があって、毎日レポートを送りたいくらいです。

Rieko Fukazawa(深澤利依子)


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