怠くさ坊主
ヴァイオリン 中 野 綾 子  
 

 自他共に認める『ずぼら』、それが私です。
 オケでも会社でも家族の間でも、一言で私を表現したら? の問いの答えは決まって、一言目が『ずぼら』で二言目が『とんちんかん』。
 この二つ、全く別の性質の様に思われますが、『とんちんかん』とは思慮の浅はかさから来るものなので、要は、思考に対し『ずぼら』と言うことなのです。
 ここまで『ずぼら』さが徹底されると、さすがに自分自身を不安に思います(とは言うものの、所詮はズボラなので、さほど気にはなりませんが…)。
 まぁ、せっかくの機会なので、自分を知る為にもズボラについて考察してみました。 そもそもズボラとは、昔、修行をないがしろにし余興にふける僧のことを、人々は『ぼうず』をひっくり返して『ずぼう』と馬鹿にし、それがやがて『ずぼら』に変化したそうなのです。そして、お坊さんに限らず『メリハリがなくだらしない事』または『その人』の亊を『ずぼら』と言うようになったといわれています。
 修行を嫌がるお坊さん…。どうしようもない奴ですが、人間の正直な姿の一面 でもありますよね。
 正直な姿が全面的に表れている人…。それがズボラ。
 よって、ズボラに悪人なし!


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