金泥書フォーラムの活動を紹介するページです。

  2012.2.15
  福島久幸氏「富士山百人一首」を静岡県に贈呈
 
   「富士山百人一首」(静岡県発行)を金泥書・折帖に仕上げた福島久幸氏は、2月15日、静岡県に贈呈し川勝平太静岡県知事と会見。「菩多尼訶経」や「最勝王経」など金泥書について歓談しました。
 輝く金文字を目にして知事は、素晴らしい作品と感心。23日の「富士山の日フェスタ」にはグランシップに展示すると話されました。
 
 2010.3.1
 2月の金泥書講座の報告
  福島久幸氏の金泥書『古事記』展と、新保祐司氏の講演会「北原白秋と信時潔の『海道東征』」が2月末に清水中央図書館にて開かれ、3日間で400名ほどの皆様にお楽しみいただきました。
 紫紙金泥書『古事記』上中下7巻、『伊勢集』『建礼門院右京大夫集』『歎異抄』など、福島氏の巻子作品全20巻と『植学啓原』『天平の紙』など和綴資料が展示され、重厚な金泥書にしたためられた国の成立ち、春色の料紙に墨跡鮮やかな平安和歌に皆さまの関心が集まりました。
 
  新保氏は音楽を交えて「天才白秋の渾身の詞と信時のバッハが奇跡的にめぐりあって完成した『海道東征』は、第九・合唱付に替えて歌われてしかるべきです。白秋のことば、信時の曲そして福島さんの金泥書『古事記』に心が揺すぶられますが、それは日本人のDNAを共有しているからです」と話されました。
 来会された方から「福島先生の旺盛なお作品への意欲、また新保先生の情熱の籠った古代日本の建国のご講話、その感動により、私にも生きる力、蘇える力が与えられました」と、嬉しいお手紙を頂戴しました。
 
 金泥書講座の御案内
 

 3月は休講となります。
 4月25日(日) 総会と講座
  仮題「(古代)金泥書(文化財)の秘密を解体・検証する」
  講師:堀秀昭氏(大阪歯科大教授)

 
 2010.2.1
 2月の金泥書講座の紹介
  福島久幸氏は『古事記』上中下巻を7巻に仕上げました。その金泥書巻子を下記の日程でご披露いたします。
 また 『古事記』に登場する神武、ヤマトタケルらの国造り=「海道東征」(白秋作詞、 信時作曲のカンタータ)について、新保祐司氏の講演会も催します。
 
 
展 覧 会
期 日 

平成22年2月19日(金)〜21日(日) 10:00〜16:00

会 場 静岡市立清水中央図書館 研修室
内 容『古事記』(金泥書)全七巻などを展示
入場無料
 
福島久幸氏プロフィール
1922年生まれ、静岡市在住。
少年時代から書に親しみ、植物学を志し、長じて能楽堂に立つなどの情熱で、歯科診療を続ける傍ら、国分寺経を古代金泥書法で復元し、東大寺に奉納した。
著書「紙と古典と金泥書 図録」「天平 金泥経典の謎」「金泥書法の基礎的研究1〜3」他。
 
講 演 会
期 日 

平成22年2月21日(日) 13:00〜15:00(開場12:30)

会 場 静岡市立清水中央図書館 視聴覚ホール
内 容北原白秋と信時潔の『海道東征』(『古事記』より)
新 保 祐 司 氏(都留文科大学教授・文芸批評家)
 入場無料。要申込
申 込聴講ご希望の方は往復はがきで下記へ。先着順で100名
〒426-0071 藤枝市志太3-20-10 興津修司宛
電話:054-643-6540
 
新保祐司氏プロフィール
1953年生まれ、東京大学文学部卒。
96年出光興産を退職、本格的執筆活動に入るとともに都留文科大教壇 に立ち、現在同大学教授。「内村鑑三」を上梓して以来 「文芸評論」「批評の時」「国のさゝやき」「信時潔」など著作 を重ねる。
第8回正論新風賞を受賞。
 
主 催

特定非営利活動法人 金泥書フォーラム

後 援

静岡市教育委員会 

 
 2009.10.25
 10月の金泥書講座の報告
 

 金泥書フォーラム講座が10月25日(日)に清水中央図書館で開かれました。
 福島久幸氏は、小学校6年生の時に展覧会で受賞した掛軸(写 真左)や、変色した金泥作品(中・真鍮の墨)のいきさつを、苦笑しながら話されました。これは資料を整理していたフォーラム会員が見つけて、今回披露におよんだものです。
 他にも、福島さんは目下『伊勢集』を美しい料紙に墨書で書写 中との報告がありました。
 その他に赤羽理事長の挨拶、興津氏の『天平時代の金のグラム換算』、鈴木ヨネ子さんの『理趣品』などの話がありました。

 
 金泥書講座の御案内
 
期 日 

平成21年11月29日(日) 14:00〜16:00

会 場 静岡市立清水中央図書館
内 容『文化財を考える〈金泥写 経と東大寺〉』
講師:ミュゼふじえだ・八木勝行館長 聴講歓迎・無料
 
 2009.7.10
 7月の金泥書講座の報告
 

 金泥書フォーラム講座が7月26日(日)に清水中央図書館で開かれました。
 福島久幸氏は「部屋を直していて、あれこれ手がつきません」とおっしゃりながらも、それでも『四条宮下野集』(全2巻・墨書)を書き上げと話されました。
 続いてフォーラム会員の鈴木ヨネ子さんが、40年にわたり児童(幼児から高校生)に『書』を通 して教え、教えられしてきた体験を基にして、『ことばと文字』について話しました。 自筆資料のうちでも、夢に見て描きましたという観音様(般若心経)は、特に出席者の関心を引きました。

 
 金泥書講座の御案内
 

 8月と9月の金泥書講座はお休みです。
 9月27日(日)には福島久幸氏の講演『天平の金泥書に魅せられて』(静岡市書道連盟主催)が静岡市民文化会館で予定されています。

 
 2009.7.10
 6月の金泥書講座の報告
 

 金泥書フォーラム講座が6月28日(日)に清水中央図書館で開かれました。
 「『金GOLD展』で『金光明最勝王経』が一年間国内巡回され、多くの方にご覧いただいた。今後もいろいろな形でお役に立ててほしい」と福島久幸氏は挨拶され、「『歎異抄』を書いているが内容の深さに筆が進まぬ ことがあります」とも話されました。
 興津修司氏は唱歌「児島高徳」「大塔宮」「鎌倉」「青葉茂れる」「四条畷」をCDで奏で、『太平記』の名場面 を紙芝居式にたどりました。ときに聴講者の口ずさむ声が漏れ聞こえました。

 7月の催事の御案内
 
期 日 

平成21年7月26日(日) 14:00〜16:00

会 場 静岡市立清水中央図書館
内 容福島 久幸 氏:「所感」
鈴木ヨネ子 氏:「ことばと文字」書の児童教室体験談
 
 トピックス:福島久幸さんの「金泥書法DVD」アメリカで教材に!
  カリグラファー(欧米文字を美しく書く人)瀧川貴子さんは以前から福島氏の金泥書に興味をもたれており、『金泥書法DVD』をご自分の師匠でもある米国のジョン・スティーブンス氏に贈りました。スティーブンス氏は5月、米国で自ら主宰するカリグラフィーセミナーで、これをあえて英訳せずに披露しました。
 出席した瀧川さんによれば「これには米・英・カナダから参加した30名の受講者から予想外の反応が起こり、紙の原料、紙漉き・加工の仕方や顕微鏡写 真、化学測定値の見方などについて、熱心な質問が止まなかった」とのことです。
 今年11月には、日本でスティーブンス氏のカリグラフィー指導が予定されています。
 この機会に、アルファベットとかな文字の金泥書交流をぜひ実現したいと考えています。
 
 ノースカロライナ教室風景。
スティーブンス氏(左端)と受講者、掲げているのは福島さん作「源氏物語包装紙」など。
 
 2009.6.12
 金泥書フォーラム甲斐の国ツアー報告
 

 5月24日(日) 金泥書フォーラム会員20名が、山梨県立博物館で開かれている『黄金の国ジパングと甲斐金山展』の参観ツアーに出掛け、甲斐善光寺参詣などを楽しみました。
 また、当日は博物館において福島久幸氏による『実演!金で文字を書く』が行われ、数多くの参加者が訪れました。

 
 参加者の反応を各紙に拾ってみました。
福島さんは、自ら染めた紫色の和紙に来館者約100名の名前やリクエストされた言葉を金色の文字で書いて見せた。・・・南アルプス市の参加者(37)は「人にまどわされず有りのままに生きる」という自身の信条を書いてもらい、「自分が墨で書いたものと並べて額に入れて飾ります」(読売新聞)
甲府市の参加者(70)は「どうすれば金で字が書けるか興味があって来た。見ているだけで華やかな気分になる」(山梨日日新聞)
最後に猪牙と呼ばれるイノシシの牙で表面 を磨くと文字が一層輝くのを見て、甲斐市の参加者(27)は「不思議で興味深い」と感心していた。(毎日新聞)
 6月の催事の御案内
 
期 日 

平成21年6月28日(日) 14:00〜16:00

会 場 静岡市立清水中央図書館 研修室
内 容福島 久幸 氏:かいじあむ所感
興津 修司 氏:唱歌(CD)を聴いて『太平記』をたどる
 2009.5.2
 4月の金泥書講座報告
  4月19日(日) 清水中央図書館において、金泥書フォーラムの総会が行われました。
 総会に次いで、禅叢寺住職・木下英彦氏による「『金光明最勝王経』と出会って」と題した講演が行われました。
 木下氏は、六波羅密(菩薩道)を行じる統治者が国を守るにつけて、四天王がこれを守護するという観点と我々の日常の心がけを結びつけ、最勝王経の意義を分かり易く話されました。

 福島久幸氏は『古事記』の書写 をはじめられました。一見ややこしい神々の名ですが、それぞれに意味があり、書いていても面 白いとのこと。会員は披露された一巻目(紫紙金泥の書)に見入りました。
 
 5月の催事の御案内
  5月24日(日)は山梨県立博物館へ「金GOLD黄金の国ジパングと甲斐金山展」見学ツアーを実施します。
 
 2009.3.2
 2月の金泥書講座報告
 「万葉集の精神を書く、語る」が2月13日から15日まで清水中央図書館で開かれました。
 福島版『万葉集』(全ニ十巻、金泥書他)展覧会は3日間で280名の方がご覧になり、新保祐司氏(文芸批評家)による講演「大伴家持と信時潔の『海ゆかば』」は120名の方にお聴きいただきました。
 福島久幸氏の万葉集全巻と新保氏が「海ゆかば」を通 して話された、家持と信時の気慨に、「万葉集を読み返します」「生きがいになります」という感想をいただくなど、充実した催しになりました。
 3月の催事の御案内
  3月は清水での金泥書講座は休みです。
 代わりに福島先生の「金泥書ア・ラ・カルト」(額装)展を藤枝市、志太郡衙資料館にて、3月27日(金)〜29日(日)に行います。10数点展示。
 
 2009.1.21
 1月の金泥書フォーラム講座予定
 

 1月25日(日) 14:00から清水中央図書館・研修室
 赤羽理事長、福島先生のごあいさつと、2月の展覧会・講演会の運営について。
 興津理事から「749年(天平21年、天平感宝元年、天平勝宝年)、その時歴史は」と題し、福島先生の集成「金泥書古代資料」を下敷きにして、大和、越中、駿河を往き来します。

 2月の催事の御案内
 
万葉集の精神を書く、語る
展覧会:万葉人のこころ、金泥書によみがえる
期 日 

平成21年2月13日(金)〜15日(日) 10:00〜16:00

会 場 静岡市立清水中央図書館 研修室
内 容 万葉集(金泥書など)全二十巻を展示
講演会:大友家持と信時潔の「海ゆかば」
期 日 

平成21年2月15日(日) 13:00〜15:00(開場12:30)

会 場 静岡市立清水中央図書館 視聴覚ホール
講 師新保 祐司 氏(都留文化大学教授・文芸評論家)
 1953年生まれ、東京大学文学部卒。96年出光興産を退職、本格的執筆活動に入るとともに都留文科大教壇に立ち、現在同大学教授。
「内村鑑三」を上梓して以来「文 芸評論」「批評の時」「国のさゝやき」「信時潔」など著作を 重ねる。第8回正論新風賞を受賞。
入 場 展覧会、講演会とも無料。講演会は要申込
申 込 聴講ご希望の方は、往復はがきで下記へ。(先着100名)
問い合せ・申し込み
金泥書フォーラム・054-643−6540
 〒426-0071 藤枝市志太3-20-10 興津 修司 宛
 
 2008.12.9
 11月の金泥書講座報告
 

 11月30日(日)、清水中央図書館で開催された金泥書講座は、『福島久幸さんと能清経』というテーマで23名の出席者がありました。
 福島さんはお父様から勧められて、謡、能を始めました。そして、終戦で帰郷した福島さんは自筆で謡本『羽衣』を作るなどして、歯科診療のかたわら謡の稽古を続けて来ました。そして還暦の年、喜多流能楽堂で『清経』を舞い、40年続けた能に終止符を打ちました。
 『羽衣』、『安宅』、『清経』など、福島さんが稽古した謡曲は百を超えます。
 金泥書講座では、そうした能の一部を映像で楽しみました。

 
  能『清経』を舞う福島さん
  
次回金泥書フォーラム講座のご案内
12月の金泥書フォーラム講座はお休みとなります。
次回は来年1月25日(日) 清水中央図書館3階研修室 参加自由 無料
 
 2008.11.15
 10月の金泥書講座報告
 

 10月26日(日)に清水中央図書館で開催された金泥書講座で、福島久幸さんは「『狭衣物語』の書写 を完了しました。この所は『般若心経』を 写経しています。そして金銀交書や料紙に墨書も行っています」という珍しい試みも報告されまし。
 続いて演壇に立った興津修司さんは、育成困難とされているムラサキを種から育てて半年後、 種を採取するまでの記録を写真を用いて披露しました。

 小河内小学校で「金泥書体験学習」を実施
 

 10月30日(木)、静岡市清水区内の小河内小学校において『金泥書体験学習』が行われ、福島久幸さんが生徒たちの前で金泥の実演を行いました。
 参加した小河内小学校5・6年生25名の生徒は、金泥を作り金字を書く福島さんの手元に見入っていました。そして福島さんに金字で名前を書いて貰い、各自『猪の牙』でこれをみがいた生徒たちは、その輝きに歓声をあげていました。
 また展示された巻物を、口元にハンカチを当てて のぞき込む生徒の姿が印象的でした。
 小河内小学校では、教科書に掲載されていた『薬師寺再建時に千年の和釘を造った白鷹幸伯さん』の記事がきっかけとなり、今回の『金泥書体験学習』の実施に繋がったそうです。

 


次回金泥書フォーラム講座のご案内
11月30日(日) 午後2時〜4時 清水中央図書館3階研修室 参加自由 無料
【内容】
 能『清経』ほかを、福島久幸さんの話と映像で紹介します。
『風姿華伝』ほか、世阿弥芸論の数々を書写 し、能画も描いている福島さんは、60歳の時に能楽堂で『清経』を舞っています。24歳時に書写 した謡本『羽衣』や、仕舞、舞囃子の能で使用する道具の紹介や、写真やDVDを使って能の世界に誘ってくれます。

 
 2008.10.04
 郷土博物館・文学館(ミュゼふじえだ)と金泥書フォーラムが交流講座報告
   『ミュゼふじえだ×金泥書フォーラム交流講座』が9月28日、藤枝文学館講座室で開かれ、30名が聴講しました。
 『金泥写経で使われた金粉の使用量が、古代写経所と福島さんとで、期せずしてほぼ同量 であったことから、その工法も同じと考えられる』と評した、国立科学博物館発行の図録記載に、福島さんは「思ってもいなかったこと、また『書写 記録』が役立った」と語りました。
 会場には『妙法蓮華経巻六』と『観世音経』や『正倉院文書』複写 など、福島さんが最近写経した金泥書が展示されました。
 
 藤枝講座の展示作品
 


次回金泥書フォーラム講座のご案内
10月26日(日) 午後2時〜4時 清水中央図書館3階研修室 参加自由 無料
【内容】
 『書写、法華経と狭衣物語―漢字とかな』福島久幸さん
 『“ムラサキ”ってナニ者?』興津修司さん

 
2008.9.8
 郷土博物館・文学館(ミュゼふじえだ)と金泥書フォーラムが交流講座を企画しました。
 
  万葉交流講座
天平国分寺経と志田郡衙
期 日 

平成20年9月28日(日) 13:00〜15:30

会 場 13:00〜14:10
 藤枝市郷土博物館・文学館講座室
14:30〜15:30
 志太郡衙跡・資料室
内 容 書いて、果てなし「漢字の重み かなのかろみ」福島久幸さん
 

氏の金泥書法をビデオ映像で、国分寺経の東大寺奉納、東京・紙の博物館、 国立科学博物館における活動を写真映像でご覧いただきます。

   この後、志太郡衙跡に移行して…
 「天平人の生活にふれる」―郡衙案内と講話 南條忠義さん
参 加 無  料
問い合せ・申し込み
 郷土博物館・文学館 654−1100 金泥書フォーラム・643−6540
 
2008.8.22
 8月2日、国立科学博物館で第2回目の実演会が開かれ、参加者は100名を超えました。
 『金・GOLD展』会場における、第2回目の金泥書法実技講座では、参加者60名で金泥書体験も好評でした。
さて、その後の猛暑の中での、福島先生の楽しいエピソードをご紹介します。
 

 福島先生は、ご自分が書き上げた『無名草子』と『狭衣物語』合わせて23巻を表装する準備をさ れていました。
 ところが書いたはずの『狭衣物語』巻四続二が、どこを探しても見つかりません。
 仕方なく、紙が残っていたこともあり、界線を引き、書写 をして、十数枚におよぶ同巻を二日あまりで仕上げられました。
 再び全巻が揃い、題字用紙に表題を書こうと用紙の箱を開けると…。そこに探していた巻が収まっていたそうです。
 ずっこけてもただでは起きない先生曰く、「二回目に書いた『巻四続二』は、解り易く、 面白かった。よくしたものだね」との事でした。
 

 いられいられて探して無くて、書いて仕上げりゃ見つかった
注:いられは土佐弁で、いらいらする。
 86歳、診療を続ける先生が、間髪を入れずに再書写 し、一件落着した『四巻続二』は、こうして語り草になるのでしょう。
 
2008.7.19
 国立科学博物館において、 福島久幸さんの金泥書法実技講座が開催
 

7月19日『金GOLD展』開催中の国立科学博物館において、福島久幸さんの『金泥書法実技講座』が開かれました。
70名の参観者は自分の名を福島さんに金字で書いてもらい、良い記念になったと喜んでいました。中には福島さんの指導で、金泥書体験を楽しむ方もいました。

※次回福島さんの金泥書実演は8月2日、13:00〜 同博物館で行われます。

 
2008.6.22

『狭衣物語』を書き続けて10巻余りになりました。
(6月22日の金泥書講座で福島久幸さんのお話から)

正倉院文書に出ている(表紙)と縹紙(はなだいろの紙)は、読みが同じ“ヒョウシ”で紛らわしい。この二つの文字により古代の写 経生の作業が理解できるとともに、新たな疑問が生まれるなど、金泥書に興味は尽きません。
の文字は衣へんに票

6月27日(日) 金泥書フォーラム講座
午後2時〜4時 清水中央図書館3階研修室 参加自由 無料
【内容】
 『科学博物館における「最勝王経」の居心地』福島久幸さん
  「金字最勝王経」が科学博物館に展示されるわけは?
 『駿河の国の金』大村和男さん(静岡市生活文化局 文化財課)
  万葉集に歌われているのは陸奥から産出された金。
  同じころ朝廷に献上された駿河の金などの話を、その道の第一人者大村さんに。

 
2008.5.27

金泥書通信 『無名草子』から『狭衣物語』へ
(5月18日の金泥書講座で福島久幸さんのお話から)

『無名草子』を巻子4巻にて書写をし終え、目下『狭衣物語』を書写中。
これらは料紙に墨書しており、金泥の書に較べて筆の進みが速いこと。
『無名草子』は、(一) 序 八十あまり三年の春秋、いたづらにて過ぎぬる ことを思へば、いと悲しく、たまたま人と生まれたる思ひ出に……と始まる。 作者は藤原俊成卿の女。八十三歳に近親感を覚えて、福島さんは筆をとった由。

6月22日(日) 金泥書フォーラム講座
午後2時〜4時 清水中央図書館3階研修室 参加自由 無料
【内容】
 『書写 の話 近況など』福島久幸さん
 『徒然草を読み 獏枕を語る』松島恵定さん(SBS学園講師・禅洞寺住職)